自殺もしくは何かしらの理由で遺体が発見されないとどうなるのか

お葬式

自殺をして、ご遺体が見つかることがほとんどですが、もしご遺体が発見されなかったらどうなるのか。そして、もし何かしらの理由で亡くなってそのままご遺体が見つからなかったらどうなるのか説明します。

ご遺体が見つからない理由には様々ある

これまで様々なご遺体に接してきました。

白骨遺体で見つかり、身元を判明するためにDNA鑑定に出されるご遺体と、それを待ち続けるご遺族。

しかし、ご遺族からすると白骨で見つかっても帰ってきた家族にホッとしている人もいます。

これまで経験してきた見つからなかったご遺体の例を紹介します。

①家族が想像できない場所での自殺

ある家族が相談に来ました。

ご遺族
ご遺族

息子が白骨遺体で見つかり、現在DNA鑑定に行っています。

身元がわかるのに1カ月かかるかもしれません。

ご遺族から話を良く聞くと、この方の息子は突然いなくなったらしい。

その息子は仕事に出かけたままいなくなりました。

職場の方々も、仕事から帰るときは普通だったと話したそうです。

それから何日か経った頃、息子の車が山道で見つかりました。

その周りをくまなく探しましたが、息子は見つからず捜索は打ち切りとなりました。

このままご遺体も見つからずとあきらめていた頃、警察から連絡が入り、ご遺体が見つかったとのこと。

息子が見つかったのは車が放置されていたところから100mも離れない山道から少し入ったところからでした。

見つけてくれたのは害獣駆除をしていた猟師でした。

担当INSPIRE君
担当INSPIRE君

お葬式はどのような形で執り行いますか?

ご遺族
ご遺族

密葬で家族だけで静かに送りたいと思います。

一年ぶりに帰ってきたので

このご遺族と話していて感じたのは、「息子の自殺はある程度想像していたこと。体が見つかったからよかった」このように感じました。

②登山中に具合が悪くなりそのまま・・

警察から連絡をもらったご遺族が相談に来ました。

ご遺族<br>
ご遺族

行方不明だった兄が登山道から少し離れたところで白骨遺体で見つかったと連絡がありました。

どのようにすればよいでしょうか。

ご遺族のお兄さんは登山が趣味だったとのこと。

毎回、登山に行くときに家族には伝えることはなく、いつも元気に仕事へ出かけ、時間があればフラッと登山に出掛けたり、そのほかにもドライブに出掛けたりでした。

登山道に続く道の駐車場にお兄さんの車が駐車されていたので、捜索隊は登山道をくまなく探しましたが、お兄さんを見つけることができず、3年の月日が過ぎたころ、白骨遺体が見つかり、そのそばにお兄さんのリュックサックが落ちていました。

そのリュックサックには日帰りの登山とわかるように荷物は少なかったのですが、一つ不可解なものがありました。

それはウイスキーです。

あまりお酒を飲むことがなかったお兄さんはなぜウイスキーを持って登山に出掛けたのか?

ご遺族は悩むこととなりました。

上記2ケースは、偶然にも見つかったケースですが、悲しい対面となりました。

③荒れ狂う20m下の川へ投身自殺

橋から下の川まで20m、もしかするとそれ以上あるかもしれない川への投身自殺がありました。

投身自殺をしたときは、大雨が降っていて川の水はかなり増水し流れも速くなっていました。

そのような理由で、川に遺体らしいものはなかったのですが、橋の上に不自然に止まる車のおかげで自殺が疑われました。

警察の見分の結果、手すりと欄干の先に足跡と踏み込んだ形跡が残っていたので警察は自殺と判断し遺族へ伝えられました。

それぞれのケースの場合どのように葬儀が進むか

①②③と実際に遭遇した事例を説明しました。

次は、それぞれのケースのその後を見ていきます。

①のケースのその後

ご遺体が白骨化して見つかり、骨の近くに本人のものと思われる遺留物はありましたが、白骨しているだけに見た目で本人と断定できませんでした。

見つかった骨は遺族に預けられましたが、骨の一部はDNA鑑定に回され約1ヶ月半後、本人と断定され警察が預かっていた骨も遺族へと返されました。

遺族は、「家族だけで・・」と話されていましたが、心が落ち着いたのか火葬を済ませてから親族や息子の親しかった友人に連絡し葬儀を執り行いました。

②のケースのその後

②のケースの場合、自殺ではなく事故死となりましたので、ご遺族は普通に葬儀を執り行いました。

事故死と自殺、このようにも対応が分かれるのだと感じた場面でした。

③のケースの場合

③のケースは、いまだにご遺体は見つかっていません。

捜索も打ち切られてしまいました。

遺族は葬儀をしようかしないか、本人が帰ってくるのを待つか、ご遺体がいつか見つかるのを待つか、悩みに悩まれているようです。

もしご遺体が見つからなかったら

①②③のケースで、いずれもご遺体が見つからない場合は、失踪宣告届を出すことができます。

6か月以上(普通失踪の場合)又は2か月以上(危難失踪の場合)の公示催告をすること。 以上の要件がみたされると家庭裁判所は失踪宣告の審判をし、それが確定すると、宣告を受けた生死不明者は死亡したものとみなされるのである。その死亡とみなされる年月日は、普通失踪の場合は、7年の失踪期間満了の時であり、危難失踪の場合は、その危難の去った時である(民31条)。

上記の3つのケースは普通失踪に該当しますが、失踪宣言届を提出したとしても死亡とみなされるのは7年後であり、7年の間、家族は様々な手続きを待たなければなりません。

ただし、葬儀をするのは自由なので、7年待たなくてもお葬式をすることはできます。

しかしそれでもご遺体が見つからないと家族にとって、具切りを付けることはできないと思います。

いつか帰ってくるのではないかという思いが拭い去ることができず、いつまでも故人の持ち物を片付けることができず、悲しい気持ちは消えることはないでしょう。

やはり、「亡くなった事実」として、悲しい対面となりますが、ご遺体が見つかった方が良いと言えます。

まとめ

私共、葬儀社に連絡が入る場合はほぼ、ご遺体が見つかったときですが、まれに相談するところがなくご遺体がなくとも葬儀の依頼がある場合があります。

この時に思うのが、ご遺体で対面することは悲しいことだが、ご遺体がないとお別れもできなければ、あきらめることも物も気持ちも片付けることができないという辛さがあるということです。

何事があってもいいように家族と情報は共有したほうが良いですね。

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